2017/10/07

印刷会社を選ぶ際の着目点

弊社または弊社のクライアント様が、過去に印刷会社を選定した際のポイントを列記します。

印刷会社を選ぶ際の着目点
印刷業務の経験度合

会社としての業歴はもちろんのこと、スタッフ個々人の技量・力量に依存せず、社内の仕組みとして業務や顧客対応が確立しているかが注目ポイントです。
「印刷会社だから印刷できるのは当たり前」と印刷会社もユーザーも考えています。
ある意味でそれは正しい考えですが、あなたが印刷業務を委託する際、どこの業者に頼んでも同じ結果を得られるか、というとそうではありません。
あなたが委託する印刷会社が、印刷会社広告代理店やDTPデザイナーのように印刷業務についていわゆるプロばかりを相手にしているか、それとも印刷業務についていわゆる素人を相手にしているかで、あなたへの対応ぶりに差がでます。
あなたがプロであれば、お互い細かいことを言わなくてもスムーズに商談することができますが、あなたが素人であれば、素人ならではの間違いをなくすため印刷会社はどのように注意し、どういった配慮をしてくれるかという点を注目した方が良いと思います。
価格

同じ品質を保てるのであれば、少しでも低コストで済ませるために印刷代は、安価の方が望ましいですね。
品質

同じ価格であれば、高品質の方が望ましいですね。諧調のある物を印刷する場合、通常は網点を使います。
スクリーン線数とは、網点の細かさ(1インチ=25.4mm に網点が何個入るか)のことで単位はlpi (line per inch)ですが、「線」に言い換えて使われます。
通常印刷でスクリーン線数175線の印刷会社が多いですが、中には通常印刷で200線超の印刷会社もあります。
営業担当者の有無、相談窓口

印刷物の発注の経験が少ない場合や取引のない印刷会社に初めて発注をしようとする場合などは、印刷会社の公式ホームページでいろいろ調べるよりも、直接連絡して疑問点を解決しながら進めた方が間違いはないです。
印刷会社に訪問してくれる営業担当者がいれば、あなたの都合で面談し打ち合わせすることも可能でしょう。ただし、営業担当者がいる会社は、その人件費の分、印刷代が割高になる場合があります。
安心の享受、手間の軽減や時間短縮などのために必要な費用として割り切れるかどうか・・・。
もっとも、訪問してくれる営業担当者がいない、主に印刷通販会社でも、電話対応の窓口が充実しているケースが多くなっています。
簡便さ

あなたのあいまいな案を体裁が整った企画書としてまとめてくれたり、方針や目的をこまごま説明しなくても十二分に理解してくれて期待以上の提案をしてくれるならうれしいですよね。
ただ、印刷会社の営業担当者や企画担当者の人件費が、印刷代に反映されることをお忘れなく。
前項の「営業担当者の有無」と同様ですが、手間の軽減や時間短縮、あるいはあなたができない企画をあなたの代わりに作ってくれるわけですから、その労働力や「企画力」というスキルを<買う>という意味でも費用が必要です。
オプション加工の種類

すべての印刷会社が、どこでも同じように印刷加工できるわけではありません。破格な印刷代であっても希望する加工ができないのであれば、そこに委託するわけにはいきません。
もっとも過去の経験で申しますと、そのような特殊加工(たとえば巻三つ直角巻三つ折や外々五つ直角二つ折、金銀のエンボス加工とか)にこだわらなくても良いケースが大半です。(もちろん、こだわることに価値がある場合もあります)
入稿方法の種類

種類としては、「メディア入稿」、「Email入稿」、「WEB入稿」、「来店」、「ダウンロード」などです。
「メディア入稿」には、営業担当者が取りに来るというのも含めます。
対応OS/アプリケーションの種類

原稿データを制作する際の対応OSは、ほぼWindowsかMacです。同じくアプリケーションは、印刷に相性の良いIllustrator(イラストレーター)が最適です。
ただし最近は、「手軽に作って手軽に印刷する」という流れがあって、印刷に適さないWord(ワード)、Excel(エクセル)などのoffice系ソフト、ラベルマイティや一太郎などの事務系アプリケーションで入稿したいというニーズも高まっています。
多くの印刷会社では、office系ソフトや事務系アプリケーションでの入稿であっても受け入れる傾向にはありますが、印刷機向けに変換するための変換料や納期を加算することで対応しています。
一方、大日本スクリーン製造株式会社が開発した「AVANAS MultiStudio」を導入することで、「SCREEN MultiStudioドライバー」で作成した原稿データを通常価格、通常納期で受け入れる印刷会社が増えています。
※ユーザーは「SCREEN MultiStudioドライバー」を無料で利用可能です。

支払い方法の種類

種類としては、「請求書払い」、「クレジットカード」、「代金引換」、「事前銀行振込」、「ペイジー(Payeasy)」、「ペイド(Paid)」、「コンビニ決済」、「店頭払い」などです。
印刷通販は前払い、地元印刷では後払いが主流です。
1か所複数回発送対応

印刷通販において、1回の注文で複数回に分けて納品する対応をする印刷会社は少ないです。
地元印刷であれば、交渉できる余地はあります。
複数個所発送対応

印刷通販も地元印刷も比較的対応できる印刷会社が多いです。
注文のしやすさ

印刷仕様が明確であれば、印刷通販の注文は簡単です。
所定の注文ページにおいて、決められた手順で選択するだけです。同時に納期や納品(送付)先の指定もしますので、指示漏れはありません。
地元印刷が難しいというわけではありませんが、営業担当者を介して注文する場合は、口頭だけでなく指示漏れがないような仕組み(例えば、所定の注文書に記入して履歴を残すなど)のある印刷会社を選んだ方が良いでしょう。
見積依頼、問合せなどへの対応

メールやホームページの問合せフォームで依頼するときは、内容を正確に書く(入力する)必要があります。不慣れな方には案外面倒です。
営業担当者やオンラインチャット窓口に口頭で依頼したり、問合せしたりする方が手軽です。ただ、履歴が残らない仕組みの場合は、その手軽さが裏目に出てしまうリスクがあります。
「言った言わない」や「そういう意味ではではなかった」などの問題を限りなくゼロにするためには、あなたが口頭で伝えた内容とその回答をあらためてメールや文書で返してくるほどの徹底さがほしいところです。
それよりも何よりも、聞かれたことにただ答えるのではなく、あなたの本質的な要求をきちんと理解し、より印刷のプロらしい提案もできる印刷会社を選びたいものです。
私の経験上、ユーザーは印刷の技術的な内容よりも、印刷物を正しく活用するにはどうすれば良いか(販促、集客など)ということの方に興味があるようです。