2017/10/07

オーバープリント

オーバープリントで、下地が見えたり見えなかったりするトラブルを防ぎましょう。
印刷通販会社は、完全な原稿データで入稿されることを前提にしたビジネスモデルです。DTPデザイナーに依頼せず自分で作成したい場合、印刷の基礎知識や制作用アプリケーションごとの注意事項も理解されていた方がよろしいでしょう。

オーバープリントとは製版指定の1つで、版に色を乗せるという指定です。
たとえば、イエロー(Y)のオブジェクトの上にブラック(K)100%の文字があった場合、このブラックの文字にオーバープリントを指定すれば、Y版が抜かれません。
実際の印刷では、若干、版ずれが起こる場合がありますが、オーバープリントを指定していた方がズレが目立たないケースが多いです。
オーバープリントは、おもにブラックに対してよく使われます。
一般的には、パソコンの画面上で確認できないアプリケーションも多いので、意図しないオーバープリントが指定されていることに気づかずに、結果としてトラブルになる場合があります。
たとえば、イエロー(Y)の上にマゼンタ(M)の文字が重なっていて、マゼンタ(M)にオーバープリントが指定されていた場合、下の版が抜かれないので、イエロー(Y)とマゼンダ(M)が混ざったような色になってしまいます。
また、白のオーバープリントにも注意が必要です。
一般的な印刷物の場合、白はなにも色をつけないことで白を表現します。つまり、白いオブジェクトに対してオーバープリントが指定されていると下の版が抜かれないでの、白い文字が消えてしまいます。
印刷会社によっては、版ズレ対策のためにブラック100%のみのオブジェクトに対して、自動的にオーバープリントをかける設定をしています。
この機能により広範囲にブラック100%が置かれている場合は、下地のオブジェクトが薄く透けて見えてしまうのが目立ってしまいます。
この現象は、ブラック100%にシアン1%を加えるか、あるいはリッチブラックを指定することで回避することができます。